Japanese
English
臨床経験
新鮮アキレス腱皮下断裂に対する経皮的縫合法の経験
Percutaneous Repair of Fresh Subcutaneous Rupture of the Achilles Tendon
中島 浩敦
1
,
坂 賢二
1
,
加藤 光康
1
,
片桐 佳樹
1
Hiroatsu Nakashima
1
1中津川市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nakatsugawa Municipal General Hospital
キーワード:
Achilles tendon rupture
,
アキレス腱断裂
,
percutaneous repair
,
経皮的縫合
Keyword:
Achilles tendon rupture
,
アキレス腱断裂
,
percutaneous repair
,
経皮的縫合
pp.741-744
発行日 1997年6月25日
Published Date 1997/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902200
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抄録:当院では1990(平成2)年以来,新鮮アキレス腱皮下断裂に対しBunnell法に準じた経皮的縫合法を行ってきた.術後6カ月以上経過した30例31足(男17例,女13例)の治療成績を分析し検討した.受傷から手術までの期間は平均35時間,手術時間は平均16分であった.術後原則的に6週間の膝下ギプス固定を行った後に,踵の高いサンダルをはかせ荷重を許可した.平均入院期間はリハビリテーションを含め8.4日であった。手術から復職までは平均10週を要していた.爪先立ちは平均16週で可能であった.再断裂が1例(3.2%)にみられた.これは他の経皮的縫合や観血的治療の報告と比べて高くはなく,また創感染,瘢痕形成や創部壊死もなく満足な結果が得られた.
しかし,腓腹神経損傷が2例(6.5%)にみられ,諸家の報告と比べ高かった.これを避けるには,外側からの針の刺入を中央寄りとし,皮下の剥離を十分行い,結紮を内側で行う等が考えられる.
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