Japanese
English
臨床経験
仮骨延長法により内反膝を矯正したPseudoachondroplasia症の1例
Tibial Lengthening with Correction of Bow Leg Deformity in a Patient with Pseudoachondroplasia
新行内 義博
1
,
安井 夏生
1
,
柑本 晴夫
1
,
杉本 憲一
1
,
下村 裕
1
Yoshihiro Shingyouchi
1
1防衛医科大学校整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, National Defense Medical College
キーワード:
偽性軟骨無形成症
,
pseudoachondroplasia
,
矯正骨切り
,
correcting osteotomy
,
仮骨延長法
,
callus distraction
,
O脚
,
bow leg
Keyword:
偽性軟骨無形成症
,
pseudoachondroplasia
,
矯正骨切り
,
correcting osteotomy
,
仮骨延長法
,
callus distraction
,
O脚
,
bow leg
pp.1229-1234
発行日 1989年10月25日
Published Date 1989/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908215
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抄録:著明なO脚変形を呈したpseudoachondroplasia症に対し,変形矯正と同時に仮骨延長法による骨延長を行い,歩容の改善を得たので報告する.症例は15歳,男子で,身長は125cm,体重は44kgで,頭部顔貌は正常であった、著明なO脚と,内外反動揺性を認め歩行困難を訴えた.脛骨に対し,右35度左45度の矯正骨切りを実施しOrthofix創外固定器を装着した.術後17日目より1日朝夕0.5mmずつ骨切り部の延長を実施し,右40mm,左50mmの延長を行った.延長停止後2ヵ月目より,骨強度を増すため創外固定器をつけたまま軸方向の荷重を行った.術後6ヵ月で抜釘し,術後1年の現在,O脚は矯正され歩容は良好となっている.また手術の際,腸骨の成長軟骨の生検を行い,細胞内に封入体を証明した.本症は四肢短縮に伴い筋肉や皮膚等の軟部組織が余剰となっている.O脚変形の矯正と同時に骨延長を行うことは,筋肉に適度の緊張を与え理にかなった治療法と考える.
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