Japanese
English
臨床経験
先天性内反足軟部組織解離術におけるシンシナチ皮切の小経験
Soft Tissue Release for the Congenital Clubfoot Using Cincinnati Incision
飯坂 英雄
1
,
門司 順一
2
,
安田 和則
2
,
青木 喜満
2
,
大関 覚
2
,
宮城 登
2
,
木村 敏信
2
Hideo Iisaka
1
1北海道大学医療技術短期大学部
2北海道大学医学部整形外科
1College of Medical Technology, Hokkaido University
キーワード:
先天性内反足
,
congenital club foot
,
シンシナチ皮切
,
Cincinnati incision
,
軟部組織解離術
,
soft tissue release
Keyword:
先天性内反足
,
congenital club foot
,
シンシナチ皮切
,
Cincinnati incision
,
軟部組織解離術
,
soft tissue release
pp.885-887
発行日 1989年7月25日
Published Date 1989/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908157
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抄録:先天性内反足に対する軟部組織解離術を行う場合,皮切のデザインは良好な術野を得るばかりでなく,術中得られた矯正位を損なうことなく後療法に円滑に移行する上にも大切である.以上の目的でシンシナチ皮切を追試した.症例は初回手術例10例13足,再手術例6例11足で平均術後経過観察期間は1年2カ月であった.本皮切では足関節,距骨下関節及びショパール関節の十分な展開が得られ,目的とする手術操作が容易に行われた.初回手術例では手術創の治癒には全く問題は無かった.再手術例4足で前回の手術瘢痕と本皮切とが交わる部分で創縁の部分壊死を生じたが,いずれも保存的に治癒した.当初危惧されたアキレス腱の延長の困難性も手技上の配慮で目的の延長量は可能であった.X-線学的評価は短期の経過であるがほぼ満足している.今後広く用いられる皮切であると考える.
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