Japanese
English
検査法
末梢神経刺激による腰仙部単一神経根誘発電位の基本的波形について
Basic Wave Pattern of the Evoked Lumbosacral Spinal Root Potentials by Stimulating a Peripheral Nerve
星地 亜都司
1
,
田中 弘美
1
,
都築 暢之
1
,
渡部 仁一
1
Atsushi Seichi
1
1埼玉医大総合医療センター整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Saitama Medical Center
キーワード:
腰仙部神経根障害
,
lumbosacral radiculopathy
,
神経根誘発電位
,
evoked root potential
,
末梢神経刺激
,
peripheral nerve stimulation
Keyword:
腰仙部神経根障害
,
lumbosacral radiculopathy
,
神経根誘発電位
,
evoked root potential
,
末梢神経刺激
,
peripheral nerve stimulation
pp.1461-1467
発行日 1988年12月25日
Published Date 1988/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907997
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抄録:腰仙部の神経根障害に対して画像診断以外に末梢神経刺激による腰部神経根電位が補助的診断法として用いられる.しかしその基本的波形についての分析が十分なされていない為に病的伝導状態と判断する根拠があいまいである.今回動物実験で得た結果を参考にしながら,手術中に露出された神経根よりヒト腰部神経根電位の基本的波形を確かめ,圧迫による伝導障害がどのようにとらえることができるかについて検討した.猫の神経根誘発電位は潜時約1msより始まる二峰性の棘波とそれに1ms遅れてなだらかな丘状の波形が導出できた.刺激の強さと記録電極の位置により二峰性の棘波の波形と振幅は影響を受けた.ヒトの場合,刺激・記録間距離が猫より長いので伝導障害でなくても峰わかれが増えることがある.椎間板ヘルニア直上では末梢神経の伝導障害と同じような振幅の低下,陽性化,多相化の結果が得られたが,伝導障害のない末梢側より記録したモニターが必要である.
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