Japanese
English
論述
腰椎椎間板ヘルニアにおける脱出部位とmigration方向との関係
The Relationship of the Migratory Pattern and the Extruded Portion in the Lumbar Disc Herniation
西村 行政
1
,
常岡 武久
1
,
原 寛徳
1
,
弓削 七重
1
,
坂本 和隆
1
Yukimasa Nishimura
1
1長崎県立島原温泉病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagasaki Prefectural Shimabara Onsen Hospital
キーワード:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
migration
,
遊走
,
extruded portion
,
脱出部位
Keyword:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
migration
,
遊走
,
extruded portion
,
脱出部位
pp.55-59
発行日 2002年1月25日
Published Date 2002/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903456
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抄録:Migrationを示す腰椎椎間板ヘルニアの脱出方向に関与する因子を明らかにするために,手術中に脱出孔を確認できた106例の脱出孔の部位とmigrationの方向との関係を調べた.男性78例,女性28例で,手術時年齢が平均52歳であった.ヘルニアの脱出椎間はL2/3が1例,L3/4が15例,L4/5が55例,L5/S1が35例であった.Migrationの方向については,各椎間とも尾側へのmigrationが多く,L3/4では67%,L4/5では80%,L5/S1では77%が尾側へのmigrationであった.脱出孔の部位とmigrationの方向については,脱出孔が頭側に存在する場合には全例頭側へ,脱出孔が尾側に存在する場合には全例尾側へとmigrationしていた.すなわち,migrationの方向は,ヘルニアの脱出部位が椎間板の頭側であるか,あるいは尾側であるかによって決定されるものといえる.
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