Japanese
English
臨床経験
腰部脊柱管狭窄症を伴った偽性偽性副甲状腺機能低下症の1例
Pseudopseudohypoparathyroidism with Lumbar Spinal Canal Stenosis: A Case Report
竹田谷 寛
1
,
橋本 淳
1
,
広瀬 哲司
1
,
岡田 幸也
1
Hiroshi Takedaya
1
1国立加古川病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kakogawa National Hospital
キーワード:
偽性副甲状腺機能低下症
,
pseudohypoparathyroidism
,
偽性偽性副甲状腺機能低下症
,
pseudopseudohypoparathyroidism
,
副甲状腺ホルモン
,
parathyroid horlnone
,
PTH
Keyword:
偽性副甲状腺機能低下症
,
pseudohypoparathyroidism
,
偽性偽性副甲状腺機能低下症
,
pseudopseudohypoparathyroidism
,
副甲状腺ホルモン
,
parathyroid horlnone
,
PTH
pp.1033-1037
発行日 1988年8月25日
Published Date 1988/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907934
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抄録:偽性偽性副甲状腺機能低下症はAlbright骨異形成症とよばれる身体所見を有しながらカルシウム・リン代謝の異常を示さない.我々は,脊柱管狭窄症を伴った稀な本症例を経験した.症例は54歳女性で,腰下肢痛と歩行障害を主訴として来院した.身長140cm体重55kgで円形顔貌を認めた.X線上中手骨・中足骨等の短縮と皮下組織の石灰沈着が存在した.血清CaとPは正常で,PTHは高値を示さず,Turner症候群に一致する性染色体異常も認めなかった.Ellsworth-Howard試験ではリン酸反応は26.7mg/2時間で尿中cyclic AMP増加反応は陽性であった.EDTA負荷試験で血清Caの回復をみたが,血中PTHは0.3ng/ml以下であった.
腰下肢症状に対して保存的治療を行ったが症状は軽快せず,腰椎椎弓切除術を施行した.術後,症状は軽快し,腸骨生検では組織学的に異常を認めなかった.
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