Japanese
English
臨床経験
重度脳性麻痺の股関節脱臼について—とくに側彎症との関連性について
Dislocation of the Hip in Severe Cerebral Palsy: with Reference to Scoliosis
奥野 徹子
1
,
井上 明生
1
,
浅倉 敏明
1
,
中尾 祥史
1
,
日野 紀典
2
Tetsuko Okuno
1
1久留米大学医学部整形外科学教室
2ゆうかり学園
1Department of Orthopedic Surgery, Kurume Universiy School of Medicine
キーワード:
重度脳性麻痺
,
severe cerebral palsy
,
股関節脱臼
,
dislocation of the hip
,
側彎症
,
scoliosis
Keyword:
重度脳性麻痺
,
severe cerebral palsy
,
股関節脱臼
,
dislocation of the hip
,
側彎症
,
scoliosis
pp.203-207
発行日 1988年2月25日
Published Date 1988/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907787
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抄録:2歳から24歳(平均14.5歳)の重度脳性麻痺61名について運動発達,股関節拘縮のパターンおよび側彎症と股関節脱臼との関連性を調査した.
結果:①寝たきり群では脱臼21股,亜脱臼9股(37%)認められたのに対して,坐位や移動可能群では脱臼,亜脱臼合わせて5股(12%)であった.②左右別では右に脱臼が多かった.③異常股は多く内転・内旋優位を示した.④亜脱臼は6歳以後に,脱臼は10歳以後に発生するものが多かった.⑤構築性側彎症は脱臼・亜脱臼中の17例(63%)に認められ,14例は左凸腰椎型で脱臼度との関連性が認められた.
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