Japanese
English
症例報告
サルモネラ菌による小児踵骨骨髄炎の1例
Hematogenous Salmonella Osteomyelitis of the Calcaneus in Children : A Case Report
白石 元
1
,
海永 泰男
1
,
高野 信一
1
Gen Shiraishi
1
1総合病院光市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hikari City Hospital
キーワード:
hematogenous osteomyelitis
,
血行性骨髄炎
,
calcaneus
,
踵骨
,
salmonella infection
,
サルモネラ感染症
Keyword:
hematogenous osteomyelitis
,
血行性骨髄炎
,
calcaneus
,
踵骨
,
salmonella infection
,
サルモネラ感染症
pp.97-99
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100624
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抄録:サルモネラ菌による小児踵骨骨髄炎の1例を経験した.11歳の男児で,発熱に続いて右踵部痛が出現した.初診時,右踵部に炎症所見を認めたが,単純X線像では異常を認めなかった.抗生剤によって軽快したが,2年後に再発した.単純X線像で骨透亮像を認め,病巣掻爬,洗浄および抗生剤の投与を行った.術中の膿の培養よりサルモネラ菌O7群を検出した.小児の踵部痛は日常診療で頻度の高いもので,踵骨骨端症,アキレス腱周囲炎,捻挫,打撲などが多いが,稀にこの症例のように血行性の踵骨骨髄炎であることもあり注意が必要である.
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