Japanese
English
論述
肘の重度変形症に対する形成術
Elbow Arthroplasty in the Severely Developed Osteoarthritis
津下 健哉
1
,
水関 隆也
1
,
堀田 恵司
1
,
長尾 彰
1
,
福原 宏平
1
,
長谷 好記
1
Kenya Tsuge
1
1広島県立身体障害者リハビリテーションセンター
1Hiroshima Prefectural Rehabilitation Center for the Disabled
キーワード:
肘関節形成
,
elbow arthroplasty
,
肘関節変形症
,
osteoarthritis of elbow
,
棘形成
,
osteophyte
,
腕橈関節
,
radio-humeral joint
Keyword:
肘関節形成
,
elbow arthroplasty
,
肘関節変形症
,
osteoarthritis of elbow
,
棘形成
,
osteophyte
,
腕橈関節
,
radio-humeral joint
pp.129-138
発行日 1988年2月25日
Published Date 1988/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907775
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抄録:近年肘に広範な変形症所見を有し,運動制限と疼痛を主訴として来院する症例に遭遇する機会が多くなったが,我々はかかる症例15例に対し我々の関節形成術を実施し2,3の興味深い知見を得た.すなわち軟骨破壊は腕尺関節よりも常に腕橈関節に強いこと,しかも上腕骨小頭は屡々正常の曲率を失い扁平となること,また滑車と滑車切痕についても曲率に差を認め亜脱臼位を示すもののあることを指摘した.その他肘頭とか鉤状突起における棘形成,肘頭両縁における骨肥厚の切除,また肘頭窩とか鉤状突起窩を形成,或いは深掘りするなどの操作につき触れ,以上により平均27°の可動域の拡大と疼痛の除去を得ることが出来た.
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