Japanese
English
臨床経験
Os hypotriquetrumの1例
A Case of Os Hypotriquetrum
長山 信幸
1
,
佐々木 孝
1
,
岩田 清二
1
,
水島 斌雄
1
,
川島 明
1
,
野本 聡
1
,
河野 亨
1
Nobuyuki Nagayama
1
1済生会神奈川県病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Saiseikai Kanagawa-ken Hospital
キーワード:
os hypotriquetrum
,
副骨
,
accessory bone
,
手関節
,
wrist
Keyword:
os hypotriquetrum
,
副骨
,
accessory bone
,
手関節
,
wrist
pp.1011-1013
発行日 1987年8月25日
Published Date 1987/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907686
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抄録:外傷,奇形等の既往歴のない45歳の男性で,Colles骨折の際に撮影したX線写真上,両側性に,三角骨,月状骨,有頭骨,有鉤骨の間の空間("medial intercarpal space")に,過剰骨を認めた.CT撮影により掌側に存在することが確認され,os hypotriquetrumと同定できた.
Accessory boneの概念は,sesamoid boneと異なり,確立されたものではないが,手関節における出現頻度は0.4〜1.6%で,それほど稀なものではない.本症例と同様の報告は,検索し得た範囲ではSaunders(1942)の1例のみである.命名法は様々ではあるが,解剖学的位置を表す名称が適当と考え,os hypotriquetrumとした.
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