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特集 進化と発生からみた生命科学
哺乳類における頭蓋構成の進化─Williston's Lawふたたび
Williston’s Law -the old but new frontier of evolutionary morphology on cranial components of mammals
小薮 大輔
1
Koyabu Daisuke
1
1東京大学総合研究博物館
pp.246-250
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200163
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哺乳類が哺乳類型爬虫類の一群から起源した過程で,哺乳類型爬虫類において40個ほどの要素骨が構成していた頭蓋は,哺乳類で28個の要素骨に減少したことが知られている1)。これら10数個の骨は,哺乳類に至る系統で完全に進化的に喪失したと考えられてきた。しかし筆者の研究によって,失われたと従来考えられてきた骨は果たして本当に失われたのかが疑わしくなってきた2)。本稿では,哺乳類の頭蓋構造の進化についての新知見を振り返りながら,新たに拓けてきた哺乳類の頭蓋形態学研究のフロンティアについて紹介したい。
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