Japanese
English
臨床経験
シャルコー・マリー・トゥース病に変形性足関節症を合併した2例
Osteoarthritis of the Ankle in Charcot-Marie-Tooth Disease: Two cases Report
門司 順一
1
,
佐々木 鉄人
1
,
八木 知徳
1
,
安田 和則
1
,
飯坂 英雄
2
,
田代 邦雄
3
,
柳原 哲郎
3
Junichi Monji
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2北海道大学医療技術短期大学部
3北海道大学脳神経外科(神経内科)
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Hokkaido University
キーワード:
シャルコー・マリー・トゥース病
,
Charcot-Marie-Tooth disease
,
変形性足関節症
,
osteoarthritis of the ankle
Keyword:
シャルコー・マリー・トゥース病
,
Charcot-Marie-Tooth disease
,
変形性足関節症
,
osteoarthritis of the ankle
pp.961-965
発行日 1986年8月25日
Published Date 1986/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907470
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抄録:Charcot-Marie-Tooth病に変形性足関節症を合併した2症例を経験した.両例とも軽度ないし中等度の内反凹足変形があり,足部作動筋の筋力低下とあいまって頻回の捻挫をくり返し,変形性足関節症を発症したものと考えられた.変形性足関節症が当科分類にて末期である症例に対しては,足関節固定術にJapasのV型足根骨骨切り術を併用し,一方変形性足関節症が同じく進行期のものに対してはポリプロピレン製短下肢装具を処方し,両例とも疼痛のない安定した歩行が得られた.本病における足部変形の治療を考える場合,不整地における足部不安定性や易捻挫を有するものに対しては変形性足関節症発症の可能性があることから,積極的な治療が必要であると思われる.
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