Japanese
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シンポジウム 頸椎多数回手術例の検討
教室における頸椎多数回手術例の検討
Clinical Review of Multioperated Neck
後藤 澄雄
1
,
井上 駿一
1
,
渡部 恒夫
1
,
斉藤 正仁
1
,
斉藤 康文
1
,
小林 彰
2
Sumio Goto
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
2千葉労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine Chiba University
キーワード:
頸椎多数回手術
,
multioperated neck
,
頸部脊椎症
,
cervical spondylosis
,
頸椎後縦靱帯骨化症
,
ossification of posterior longitudinal ligament
Keyword:
頸椎多数回手術
,
multioperated neck
,
頸部脊椎症
,
cervical spondylosis
,
頸椎後縦靱帯骨化症
,
ossification of posterior longitudinal ligament
pp.797-804
発行日 1986年7月25日
Published Date 1986/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907445
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抄録:教室における頸椎手術299例中25例の多数回手術例のうち,頸部脊椎症(ミエロパシー5例とラディクロパシー3例)と頸椎後縦靱帯骨化症4例につき,再手術に至った原因を検討した.
その結果,ミエロパシー例では椎間板ヘルニアの取り残し.脊柱管狭窄に対する前方法施行例などが問題となったが,これらは手術手技と手術適応に関する時代の制約もあり,現在の教室の手術適応を順守し,充分なる除圧への配慮を行えばSalvage手術に至る例は防げると思われた.ただ頸椎後縦靱帯骨化症では手術手技上アライメントへの細心の配慮が必要と思われる.またラディクロパシーでは保存的治療を原則とし,手術は侵襲レベルを厳選する方針で行っているため,特に多椎間障害例では前方固定後の長期経過で新たな病巣による症状から多数回手術に至る可能性を有していると考えられた.
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