Japanese
English
特集 脊椎腫瘍(第8回脊椎外科研究会より)
Needle biopsyによる脊椎腫瘍の診断について
Diagnosis of the tumors in the spine by needle biopsy and results of 74 cases
山口 芳英
1
,
服部 奨
1
,
河合 伸也
1
,
西嶋 雋嘉
1
,
吉田 義夫
1
,
千束 福司
1
,
多原 哲治
1
,
小山 正信
2
,
開地 逸朗
3
,
河野 清
4
,
平田 晴夫
5
,
森脇 宣允
6
Yoshihide YAMAGUCHI
1
1山口大学医学部整形外科学教室
2山口労災病院整形外科
3徳山中央病院整形外科
4大和国保病院整形外科
5小倉記念病院整形外科
6愛媛労災病院整形外科
1Dept. of orthop. surg., Yamaguchi university school of medicine
キーワード:
needle biopsy
,
脊椎腫瘍
,
spinal tumor
Keyword:
needle biopsy
,
脊椎腫瘍
,
spinal tumor
pp.216-223
発行日 1980年3月25日
Published Date 1980/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906082
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はじめに
脊椎腫瘍はX線上多彩な形態を呈し,結核,椎間板炎等の炎症性疾患や椎体の圧迫骨折,骨粗鬆症など他の疾患との早期鑑別が必要である.脊椎腫瘍の補助診断法として最近,骨シンチ,断層撮影,CT scanなどが実施されているが,これらの検査のみで確定診断が得られるとは限らず,病巣部を直接穿刺して病理組織学的検査ができれば診断の有力な手がかりとなる。椎体のneedlebiopsyの目的は目的とする部分から小さい侵襲で必要十分な組織を安全・確実に採取して診断を確定することにある.私達はまず椎体のneedle biopsyを確立するために,屍体(30体)で椎体周囲の位置的関係を調査し12),その上で安全な穿刺方法を確立し,昭和40年より現在まで229例241椎体に実施してきた.今回はその中から脊髄腫瘍74例の診断結果と椎体のneedle biopsyの一般的手技についてのべる.
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