Japanese
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臨床
高校生の上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する上腕骨外側顆楔状骨切り術の検討
Investigation of wedge osteotomy of the lateral condyle of humerus for osteochondritis dissecans of the humeral capitellum of high school students
森谷 浩治
1
,
幸田 久男
1
,
植木 将人
1
,
吉津 孝衛
1
Koji MORIYA
1
1一般財団法人新潟手の外科研究所
キーワード:
Wedge osteotomy of the lateral condyle of humerus
,
Osteochondritis dissecans of the humeral capitellum
,
High school students
Keyword:
Wedge osteotomy of the lateral condyle of humerus
,
Osteochondritis dissecans of the humeral capitellum
,
High school students
pp.365-371
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001665
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要旨:上腕骨外側顆楔状骨切り術を施行した高校生の上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の20例を対象として,その治療成績について調査した。経過観察期間は平均5年であった。吉津の病期分類では初期分離型3例,晩期分離型9例,混合型5例,遊離型3例,病巣部位は岩堀らの分類で中央型2例,広範囲型18例であった。最終診察時の肘関節自動可動域は平均伸展−4°,屈曲133°であり,12例が術前と同じスポーツに復帰していた。疼痛は運動時にのみ4例で認められた。5例に遊離体が発生し,遊離型の3例では欠損部のリモデリングが少なからずみられた。残りの12例では小頭がほぼ円形に修復されたものが8例,平坦であったものが4例であった。関節症性変化は3例で進行していた。おおむね満足できる臨床成績であり,軟骨下骨欠損部の良好なリモデリングを認める症例もあることから,高校生であっても本術式を施行してもよいと考える。
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