Japanese
English
論述
踵骨疲労骨折の検討
Clinical Analysis on Stress Fracture of Calcaneus
松井 達也
1
,
菊地 臣一
1
,
蓮江 光男
1
,
梅ケ枝 健一
2
Tatsuya Matsui
1
1日本赤十字社医療センター整形外科
2梅ヶ枝整形外科医院
1Department of Orthopedic Surgery, Japan Red Cross Medical Center
キーワード:
疲労骨折
,
stress fracture
,
踵骨
,
calcaneus
Keyword:
疲労骨折
,
stress fracture
,
踵骨
,
calcaneus
pp.806-813
発行日 1985年7月25日
Published Date 1985/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907224
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抄録:踵骨疲労骨折の3例と同時に,X線像では疲労骨折と鑑別不可能な外傷性骨折7例を経験した.これらの症例に対して臨床的,X線学的に比較検討した.結果は以下の通りである.1)踵骨部に痛みを訴える例の原因の一つとして踵骨疲労骨折が存在することに留意すべきである.2)踵骨疲労骨折のX線像の特徴は隆起部の帯状硬化像である.この所見は症状出現後2〜3週間で認められることが多い.3)外傷性踵骨骨折でも疲労骨折と類似したX線変化を呈することがある.4)踵骨疲労骨折の発生には反復する体重負荷が大きく関与していると思われる.5)踵骨疲労骨折の治療には特別な処置は必要ない.
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