Japanese
English
臨床経験
術後16年を経て再発したと思われる硬膜内髄外腫瘍の1例
A Case of Intradural Extramedullary Tumor Recurred 16 Years after Operation
長谷川 良一
1
,
浜田 勲
1
,
中村 孝志
1
,
林 卓司
1
,
大田 秀一
1
Ryoichi Hasegawa
1
1北野病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kitano Hospital
キーワード:
再発
,
recurrence
,
神経鞘腫
,
neurinoma
,
硬膜内髄外腫瘍
,
intradural extramedullary tumor
Keyword:
再発
,
recurrence
,
神経鞘腫
,
neurinoma
,
硬膜内髄外腫瘍
,
intradural extramedullary tumor
pp.663-667
発行日 1985年5月25日
Published Date 1985/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907201
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:脊髄腫瘍摘出術は,もはや日常的となったが,再発例に対する手術成績は不良である.今回,我々は初回手術後16年を経て再発したと思われる胸髄硬膜内髄外腫瘍に対し手術を施行し術後良好な結果を得たので報告する.〈症例〉48歳,女性,主婦.昭和38年左背部痛自覚,42年6月8日,第1〜第3胸椎に及ぶ椎弓切除,硬膜切開を施行し,第2胸髄左側後根と連続性のある硬膜内髄外腫瘤を摘出した.術後神経症状改善し日常生活に復していたが,58年3月背部痛自覚,5月下旬より対不全麻痺となり7月7日第7頸椎〜第4胸椎に椎弓切除,硬膜切開を施行し,嚢腫状腫瘤を摘出した.術後,神経症状は改善し,両足底部の知覚障害を認めるのみでADL上支障なく生活している.病理組織診断は,初回時「肉芽腫」,再発時「neurinoma Antoni B type」であったが,手術所見より「neurinoma」の再発と考えられた.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.