Japanese
English
手術手技 私のくふう
下肢根症状を伴うすべり症に対する手術—部分椎弓切除と後側方固定術の併用
Surgical Treatment of Spondylolisthesis associated with Leg Pain: Posterolateral Fusion with Partial Laminectomy
漆谷 英礼
1
,
吉川 幸次郎
1
,
岩崎 廉平
1
,
好井 覚
1
,
岡本 和夫
1
,
安東 寛泰
1
,
鈴木 聡
1
Hidenori Urushidani
1
1倉敷中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kurashiki Central Hospital
キーワード:
下肢根症状
,
leg pain
,
手術手技
,
operative technique
,
部分椎弓切除
,
partial laminectomy
,
後側方固定術
,
posterolateral fusion
Keyword:
下肢根症状
,
leg pain
,
手術手技
,
operative technique
,
部分椎弓切除
,
partial laminectomy
,
後側方固定術
,
posterolateral fusion
pp.291-297
発行日 1985年3月25日
Published Date 1985/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907147
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抄録:中壮年者の下肢根圧迫症状を合併するすべり症に対し,除圧に何らかの固定術が併用されている.筆者らは従来本症に対し,分離椎弓を摘出し後側方固定術を併用してきたが,本術式の欠点として術中の出血量の増大,術後の硬膜,神経根周囲の瘢痕形成およびすべりの増大等があげられる.1979年よりこれらの欠点を補うため部分椎弓切除による根除圧と後側方固定を行っている.この際患側は正中より侵入して脊柱管内の操作を容易にしているが,健側は傍脊柱より侵入して,一側椎弓の支持組織を温存することにより,術後のすべりの増大を防止しようとするものである.術後6カ月以上経った7例の成績は優5例,良2例とほぼ満足すべき成績である.本論文では本術式を紹介し,術式の注意点,成績を述べた.本法はInstrumentationを使用せず,術後の臥床期間も短く,有効な術式と思われる.
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