Japanese
English
臨床経験
全人工股関節再々置換術2例の経験
Two Cases of Second Revision Arthroplasty
朴 一男
1
,
浅田 莞爾
1
,
斎藤 英雄
1
,
坂部 賢治
1
,
佐々木 健陽
1
,
坂本 和彦
1
,
七野 清之
1
,
喜多 義将
1
,
島津 晃
1
II-nam PAK
1
1大阪市立大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City University, Medical School
キーワード:
再々置換術
,
second revision arthroplasty
,
ロングステム
,
long stem
,
セラミックスクリュー
,
ceramic screw
,
骨セメント
,
bone cement
Keyword:
再々置換術
,
second revision arthroplasty
,
ロングステム
,
long stem
,
セラミックスクリュー
,
ceramic screw
,
骨セメント
,
bone cement
pp.99-102
発行日 1985年1月25日
Published Date 1985/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907114
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:変股症のために,全人工股関節置換術を施行したのち,再々置換術を余儀なくされた2症例を報告する.手術手技的には,大腿骨開窓による骨強度の低下を予防するため,Bucholtz式セメント抜去器を用い,2例ともにCharnley型ロングステムを使用し,大腿骨近位部骨皮質菲薄化による支持性低下に対処した.また臼蓋ソケット設置に際し,1例には,セラミックスクリューをアンカーとして使用し,骨母床不足に対処した.術後成績は,症例Iでは,日整会点数50点より62点,症例IIでは,55点より69点の改善にとどまり,ROM,ADLに問題を残し,高齢化による全身状態の悪化とともに,再々手術による局所条件の悪化をうかがわせた.このため手術手技の改良を検討するとともに,初回手術の際により慎重な適応決定が望まれる事を再確認した.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.