Japanese
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臨床経験
先天性および外傷性橈骨頭単独脱臼に対する橈骨外旋骨切り術の遠隔成績
Long Term Results of External Rotation Osteotomy of Radius for Congenital and Traumatic Radial Head Dislocation
山崎 幹雄
1
,
田場 弘之
2
,
二見 俊郎
1
,
山本 真
1
Mikio Yamazaki
1
1北里大学医学部整形外科学教室
2横浜赤十字病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Kitasato University
キーワード:
先天性および外傷性橈骨頭単独脱臼
,
congenital and traumatic radial head dislocation
,
橈骨外旋骨切り術
,
external rotation osteotomy of radius
Keyword:
先天性および外傷性橈骨頭単独脱臼
,
congenital and traumatic radial head dislocation
,
橈骨外旋骨切り術
,
external rotation osteotomy of radius
pp.809-812
発行日 1984年7月25日
Published Date 1984/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907003
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橈骨頭単独脱臼は,比較的まれな疾患である.陳旧性の外傷性脱臼と先天性脱臼とが考えられるが,その鑑別は困難な場合もある.いずれにしろ放置され,橈骨頭や上腕尺骨関節に2次変化が生じれば,治療は難しくなる.このような症例に対しては,一般に橈骨頭切除術が行われているようであるが,そうなる以前の若い時期にできるかぎり,関節の相互関係を回復しておくことが重要である.そこで我々は,昭和49年より,先天性および,外傷性橈骨頭単独脱臼に対し,我々の考案した橈骨外旋骨切り術を行い,すでに雑誌1,7,8),学会などで報告して来た.今回,術後7年以上を経過した3症例につき,その経過を調査し,報告するとともに検討を加えた.
術前の主訴は,肘の運動後の鈍痛,橈骨頭の突出,屈曲制限などであるが,いずれも軽微で,ADL上あまり問題となるものはなかった.そこで,術後の愁訴,ADL障害の有無,肘の関節可動域の変化,レ線学的変化等について調査した.
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