Japanese
English
特集 頸部脊椎症(第12回脊椎外科研究会より)
高齢者の頸部脊椎症における手術適応の問題
The Operative Results of Aged Patients with Cervical Myelopathy
斉藤 正史
1
,
平林 洌
1
,
大平 民生
1
,
若野 紘一
1
,
里見 和彦
1
,
白石 建
1
,
大熊 哲夫
1
Masashi Saitoh
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Keio University School of Medicine
キーワード:
頸椎症性脊髄症
,
cervical myelopathy
,
高齢者
,
aged patients
Keyword:
頸椎症性脊髄症
,
cervical myelopathy
,
高齢者
,
aged patients
pp.465-472
発行日 1984年4月25日
Published Date 1984/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906956
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はじめに
頸椎症性脊髄症の治療成績についての報告は枚挙にいとまがなく,手術成績に影響を与える諸因子に対してもさまざまな検討が加えられている.中でも年齢は手術成績を左右する重要な因子と考えられ,教室ではすでに大平ら1)が60歳以上の高齢者の治療上の問題点を検討して報告したが,諸家の報告2〜6)でも高齢者は一般に治療成績が不良で,そのため保存的治療が優先される傾向がある.
しかし,我国が世界でも有数の長寿国となった現在,脊髄症状を有する高齢者に対して,我々は今まで以上に積極的に取り組む必要があると考えている.
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