視座
整形外科医とリハビリテーション
中村 裕
1,2
1大分中村病院
2太陽の家
pp.227
発行日 1983年3月25日
Published Date 1983/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906693
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国の施策である一県一医大構想が実現し,急速に医師の数が増えつつある.やがてくる医師過剰時代について関係者の間で真剣にとりざたされるようになってきた.民衆が自らの判断でよりよい医師を選択できる時代になった.私共整形外科医もぼんやりできない時代が遠からずくる.
さて,我々四肢を主として取り扱う医師にとって,リハビリテーション(以下リハビリと略す)の概念と自分に関係のある分野のリハビリ技術の必修は絶対必要である.約20年前,九大天児民和名誉教授の命をうけ,リハビリ医学会を創設すべくその準備に努力した.当初は多くの整形外科関係者によりスタートしたが,現在,整形外科医で日本リハビリ医学会の会員でない人が多いのは悲しいことである.我々日本整形外科学会もやっと昭利57年第55回の総会で認定医制度の発足を決め,昭利58年春より発足する.一足先に昭和56年より日本リハビリ医学会により64名の専門医ならびに認定医が決められた.両学会共に専門医制度がスタートしたことは誠に喜ばしい限りである.
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