Japanese
English
論述
変形性膝関節症に対する人工関節置換術の検討
Clinical and Pathological Study on Osteoarthritis treated with Total Knee Replacement
守都 義明
1
,
井上 一
1
,
宮田 輝雄
1
,
周 鉅文
1
,
林 充
1
,
田辺 剛造
1
Yoshiaki Morito
1
1岡山大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Okayama University Medical School
キーワード:
変形性関節症
,
osteoarthritis
,
人工膝関節置換術
,
total knee replacement
,
臨床的病理学的研究
,
clinical and pathological study
Keyword:
変形性関節症
,
osteoarthritis
,
人工膝関節置換術
,
total knee replacement
,
臨床的病理学的研究
,
clinical and pathological study
pp.1111-1121
発行日 1984年10月25日
Published Date 1984/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908687
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はじめに
近年変形性膝関節症(以下OAと略す)の病態に関する研究が急速に進んでおり,OAには多くの基礎疾患の存在が知られるようになった.OAの分類についても,1977年Mitchell and Cruess12)はその病態に主眼をおいて新しい分類法を提示した.これらの中にはなお病態解明が不十分な疾患も含まれるが,OAの診断と治療にあたっては,この程度の分類は常に考慮されるべきであろう.現在までに当科で人工膝関節置換術(以下TKRと略す)を受けた症例の中で,OAと診断されたものが29例35膝あった.うち28膝の滑膜,半月板,切除骨標本の組織学的検討を行い,また6ヵ月以上の術後経過について追跡,18例21膝を直接検診した.これらの症例についてOAの病態と術後成績について検討したので報告する.
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