Japanese
English
臨床経験
MRIにて診断し得た急性脊髄硬膜外血腫の自然回復例
Acute Spinal Epidural Hematoma with Spontaneous Recovery, Diagnosed in MRI
月坂 和宏
1
,
永田 義紀
1
,
村瀬 雅之
1
,
上田 久司
1
,
笹重 善朗
1
,
大本 修
1
Kazuhiro Tsukisaka
1
1中国労災病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Chugoku Rousai Hospital
キーワード:
脊髄硬膜外血腫
,
spinal epidural hematoma
,
自然回復
,
spontaneous recovery
,
核磁気共鳴画像
,
MRI
Keyword:
脊髄硬膜外血腫
,
spinal epidural hematoma
,
自然回復
,
spontaneous recovery
,
核磁気共鳴画像
,
MRI
pp.1057-1060
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900941
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抄録:急激な背部激痛とともに両下肢麻痺をきたし短時間で自然回復した非外傷性急性脊髄硬膜外血腫の稀な1例を経験したので報告する.診断に際しMRIが非常に有効であったので,その経時的変化について文献的考察を加え述べる.症例は66歳,女性.発症24時間後のMRIでC6-Th1硬膜外背側に凸レンズ型を呈する,T1強調像で等信号,T2強調像で不均一な等~低信号領域を認めた.特徴的な臨床症状とあわせ急性脊髄硬膜外血腫と診断した.発症8日後のMRIでは血腫は消失しており麻痺は完全に回復していた.出血量が少なかったためヘモグロビンの化学変化が速やかに生じて血腫が吸収され,良好な臨床経験をたどったものと考えられた.
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