Japanese
English
臨床経験
自然治癒した急性頚椎硬膜外血腫の1例
Acute Cervical Epidural Hernatoma with Spontaneous Resolution : A Case Report
浅間 信治
1
,
山崎 征治
2
,
二井 英二
3
Shinji Asama
1
1名張市立病院整形外科
2上野総合市民病院整形外科
3三重県立草の実リハビリテーションセンター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nabari City Hospital
キーワード:
spinal epidural hematoma
,
脊髄硬膜外血腫
,
spontaneous resolution
,
自然回復
,
magnetic resonance imaging
,
磁気共鳴面像
Keyword:
spinal epidural hematoma
,
脊髄硬膜外血腫
,
spontaneous resolution
,
自然回復
,
magnetic resonance imaging
,
磁気共鳴面像
pp.1337-1338
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902577
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- Abstract 文献概要
抄録:自然治癒した急性脊髄硬膜外血腫の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.症例は27歳男性で,突然の背部激痛と右上肢不全麻痺のため入院となった.発症後1日目のMRIでC6~C7レベルにて脊柱管の背側にT2でhigh intensityのmassを認め,脊髄硬膜外血腫と診断した.疼痛は,発症後1日目より徐々に軽快し,右上肢の運動障害と知覚鈍麻は発症後2日目には完全に回復した.発症後5日目のMRIで血腫は認められなかった.入院当初より認めた膀胱直腸障害も発症後26日目には回復した,従来,速やかな手術的治療が必要とされてきたが,本症例のように急速な回復傾向を示す場合は保存的治療が適応であると考えられる.
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