Japanese
English
論述
側彎症手術における合併症とその対策—その1.Superior mesenteric artery syndromeについて
Superior mesenteric artery syndrome after the operation of scoliosis
佐々木 健
1
,
井上 駿一
1
,
玉置 哲也
2
,
大塚 嘉則
1
Ken SASAKI
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
2富山医科薬科大学整形外科学教室
1Dept. of orthop. surg., school of medicine, Chiba university
キーワード:
側彎症
,
scoliosis
,
手術
,
operation
,
合併症
,
complication
,
上腸間膜動脈症候群
,
superior mesenteric artery syndrome
,
成分栄養法
,
elemental diet
Keyword:
側彎症
,
scoliosis
,
手術
,
operation
,
合併症
,
complication
,
上腸間膜動脈症候群
,
superior mesenteric artery syndrome
,
成分栄養法
,
elemental diet
pp.29-37
発行日 1980年1月25日
Published Date 1980/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906050
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はじめに
上腸間膜動脈症候群(superior mesenteric artery syndrome,以下SMA syndromeと略す)は,腹部大動脈と,ほぼ第1腰椎の高さで,これより分岐する,上腸間膜動脈との間を十二指腸の下水平部が走行するという,解剖学的な素因の上で発症する,腹部膨満,頻回の胆汁性嘔吐などを主訴とする高位消化管イレウスであり,外科,内科において,比較的まれな疾患として報告されている1〜5).
しかしながら,側彎症をはじめとする,脊柱の手術的治療における合併症として,それ程まれなものではなく,ときに,重症となり対策に難渋することがあるので,私共の教室における経験を中心として,解説を加え,論ずる事としたい.
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