Japanese
English
臨床経験
Congenital Sacral Defectによる脊柱側彎症について
Spinal Deformities Caused by Sacral Defect
石田 義人
1
,
村地 俊二
1
,
野上 宏
1
,
沖 高司
1
,
伊代田 一人
1
,
山口 正則
1
Yoshihito Ishida
1
1愛知県心身障害者コロニー中央病院
1Aichi Prefectural Colony, Central Hospital
キーワード:
先天性仙骨欠損
,
congenital sacral defect
,
側彎症
,
scoliosis
,
仙骨欠損
,
sacral agenesis
Keyword:
先天性仙骨欠損
,
congenital sacral defect
,
側彎症
,
scoliosis
,
仙骨欠損
,
sacral agenesis
pp.661-666
発行日 1988年5月25日
Published Date 1988/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907867
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:仙骨欠損に伴う脊柱変形は,完全欠損に伴う論述が多く,部分欠損における脊柱変形の重要性については強調されていない.
われわれは部分欠損例を多く経験し,それに伴う脊柱変形が,欠損の状態及び骨盤との関係において,病態がそれぞれ異なることを確認したので,新しい分類を試みた.
TYPEA―腸骨が頭側に転位し,下部腰椎が腸骨と関節を形成し,それに伴い側彎が生じる.
TYPEB―仙腸関節は正常な位置にあるが仙骨欠損内に下部腰椎が陥入し側彎を形成する.
両者とも,脊柱側彎は,立位と臥位で特徴的な骨盤傾斜を形成しながら,進行するものが多い.二分脊椎に合併する症例が多く,特に脂肪性髄膜瘤に多発し,腰椎下部奇形を伴うことから,発生機転にも同一な要因が考えられるのではないかと推測する.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.