視座
研究分野の細分化
天児 民和
1,2
1九州大学
2九州労災病院
pp.537
発行日 1979年6月25日
Published Date 1979/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905930
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SICOTも無事に終つたが,今度のSICOTでは整形外科から枝分れした小さな研究会と学会をSICOTの傘下に集めようではないかということをカナダのRobichon副会長が先ず発言をし,我々もこれに賛成をした.そしていくつかの小さな学会をSICOTの期間中に開催することができた.
さてSICOTが終つてからの我が国ではいろいろな小さな研究会が開かれている.整形外科という1つの分科も学問が進歩し研究がより細かくより深くなつてくるとどうしてもその方面の専門の人達の集りができてくるのは当然のことである.しかしその専門の人達の研究がいくら進歩しても整形外科の領域に浸透していかなかつたらその研究の効果は余り期待することができないし,自分達の研究が最も優れていると自惚が生じてくる可能性のあることは否定することもできない.そこで日本整形外科学会の総会においてもこのような小さな研究会および学会の研究成果を何らかの形で会員に知らせることができれば大変よいことだと思う.米国のRay氏が整形外科の基礎的研究の必要性を説きSIROTを結成せられたことは皆様もよく御存知と思う.
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