論述
慢性関節リウマチの滑膜切除術の問題点
柏木 大治
1
,
広畑 和志
1
,
佐藤 俊久
1
Daiji KASHIWAGI
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
pp.90-102
発行日 1969年2月25日
Published Date 1969/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904035
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緒言
慢性関節リウマチ(以下RA)に対する滑膜切除術の適用と効果については既に多くの報告が見られるが,今回はわれわれの症例にもとずき臨床的な立場から本法を論じてみたい.
慢性関節リウマチの病変はおぼろげながら,現在,自己免疫系の全身性の変化によるものであるとされている時,滑膜切除術といつた単に局所的な外科的手段が治療上,どれほどの価値があるのか甚だ疑問視されるところではある.
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