論述
上肢型急性中心性頸髄損傷について
森脇 宣允
1
,
大本 秀行
1
,
千束 福司
1
,
津江 和成
1
,
服部 奨
2
,
小山 正信
2
,
斉木 勝彦
2
Noriyoshi MORIWAKI
1
1愛媛労災病院整形外科
2山口大学医学部整形外科学教室
pp.1097-1103
発行日 1978年12月25日
Published Date 1978/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905816
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はじめに
Schneiderら2,3)は頸椎に外力をうけた場合明らかな骨折,脱臼の有無とは関係なく頸髄の一定範囲に可逆性の浮腫から出血,完全破壊に至る種々の段階の病変が生ずることを認め,それに基づく症状を急性中心性頸髄損傷症候群と命名した.
我々が数多くの急性中心性頸髄損傷を経験したなかに,従来報告されてきた神経症状とは明らかに異なつた症状を示すグループの存在に気づいた9〜11).
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