論述
椎体のリウマチについて—第4腰椎に高度の骨破壊を来たした症例を中心に
菅野 卓郎
1
,
佐々木 正
1
,
足立 秀
1
Takuro SUGANO
1
1川崎市立川崎病院整形外科
pp.720-727
発行日 1978年8月25日
Published Date 1978/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905751
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はじめに
「椎体のリウマチ」というものがはたして存在するものだろうかという疑問を抱く人もあるかも知れない.たしかにそれは四肢の関節にみられるごとく普通のリウマチ病変の概念からはかなりかけ離れたものであるし,また平素数多くのリウマチ患者を診ている専門家でも臨床上実際にそれを問題にしなければならない機会はあまりない.そこで「椎体のリウマチ」があるとすれば,どのような臨床像を呈してくるか,また病理的にいかなるものであるかなどについて考えてみたい.
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