視座
論文や口演を理解しやすく
佐藤 孝三
1
1日本大学整形外科
pp.719
発行日 1978年8月25日
Published Date 1978/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905750
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論文を書いたり口演をしたりする場合には,自分のいわんとするところを読者や聴衆によく理解してもらい,その内容を批判してもらわなければ意味がない.ところが現実には,その点に意を用いていない論文や口演がまま見受けられる.
本誌の論文の場合には,原稿の段階で教授や部長の検閲が行なわれてから出版社に送付され,それをまた編集委員がチェックした上で印刷に廻すので,あまり見苦しい論文は掲載されていないはずである.しかし,ときには原稿の段階で,新鮮味に乏しいもの,冗長なもの,論旨が徹底しないもの,図や表が多過ぎるもの,エックス線や普通写真のコントラストが悪くて印刷に適さないもの,誤字や脱字が多いもの,なぐり書きで読みにくいもの,句読点の多寡が目立つもの,行の区切りがないもの,などいろいろの欠点があつて,その点を指摘して送り返さなければならない原稿もある.
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