臨床経験
肩腱板損傷に対する手術経験
山本 龍二
1
,
片山 国昭
2
,
片山 雅宏
2
,
田那村 宏
2
,
鈴木 純一
2
,
吉野 誠
2
Ryuji YAMAMOTO
1
1昭和大学藤が丘病院整形外科
2東急病院整形外科
pp.598-603
発行日 1978年6月25日
Published Date 1978/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905731
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
1934年Codman1)が腱板損傷について詳しく紹介発表して以来,欧米では肩腱板損傷についての多くの報告をみている.
本邦では腱板損傷に対する観血治療を行なう機会が少なかつたせいか,その手術法や治療成績についての報告が欧米に比して少ない.しかし近年になつて1966年高岸2)棘上筋症候群を発表し,1968年信原3)が肩腱板損傷について報告して以来,診断技術の向上とともに観血治療を行なう機会が多くなり,その報告も多くなつてきている.
我々は1966年より腱板損傷に対して興味を持ち,現在までに手術適応と思われる34例に手術を行なつてきた.今回術後1年半以上を経過した29例の成績を検討したので報告する.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.