臨床経験
習慣性肩関節前方脱臼の手術成績
山本 竜二
1
,
片山 国昭
1
,
片山 雅宏
1
,
田那村 宏
1
,
下島 治
1
,
鈴木 純一
1
,
矢橋 健一
2
Ryuji YAMAMOTO
1
1東急病院整形外科
2矢橋整形外科病院
pp.867-876
発行日 1973年10月25日
Published Date 1973/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904899
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
習慣性肩関節前方脱臼の病態については欧米では古くから諸説があり,また本邦でも諸家の報告をみるが,いまだ定説はない.また手術法についても多くの報告があり,結局原因除去のものと原因の如何にかかわらず脱臼の防止を計るものに大別される.しかし数多くあつた従来からの手術法も最近はかなり厳選されてきているとはいえ,実際にはどの手術法を選ぶかの基準がまだ決定していないのが現状である.
我々は昭和36年1月より現在までに習慣性肩関節脱臼25例26関節にBankart法14例,Oudard法の岩原変法8例,Eden-Hybbinette法1例,Bristow-McMurray法3例を行ない,今回術後1年以上を経過した21例22関節の成績を検討し報告する.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.