臨床経験
手指末節骨がcystic lesionを呈する疾患について
薄井 正道
1
,
石井 清一
1
,
佐々木 鉄人
1
,
三浪 明男
1
,
八木 知徳
1
Masamichi USUI
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
pp.514-522
発行日 1978年5月25日
Published Date 1978/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905718
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はじめに
手指末節骨がレ線上cysticな破壊像を呈する疾患としてenchondroma,epidermal cyst,intra-osseous glomus tumor,chronic osteomyelitis(特にBrodie膿瘍),悪性腫瘍の骨転移などが考えられる.しかし,これらの疾患はいずれも発生頻度が少ないこともあり,臨床上の鑑別診断には苦慮することが多い.われわれはこれまでに悪性腫瘍の骨転移を除いてこれらの疾患を全て経験しているが,今回,症例を報告するとともに鑑別診断上の問題点を中心に考察を加えてみた.
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