境界領域
吉野式膝人工関節—第二報 脛骨における人工関節挿入前と挿入後の荷重試験について
小坂 弘道
1
,
内田 詔爾
1
,
吉野 槇一
1
,
木村 賛
2
Hiromichi KOSAKA
1
,
Takumi KIMURA
2
1都立墨東病院リウマチ科
2帝京大学医学部法医学教室
pp.438-442
発行日 1978年5月25日
Published Date 1978/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905715
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はじめに
われわれは主にrheumatoid kneeに対して,脛骨板,「軸あり」膝人工関節としてShiers型とGuepar型,「軸なし」膝人工関節としてGeomedic型を挿入した.その術後成績から,1)外国製膝人工関節は日本人に大き過ぎる.2)「軸あり」膝人工関節はmetalosisが生じ易い.3)Geomedic型膝人工関節は大腿膝蓋骨関節に疼痛が生じ易いことなどがわかつた.そこでこれら問題点を考慮に入れてYoshino typc I膝人工関節を製作し臨床に応用した.しかし,この人工関節も術後観察期間が長期になるに従つて,Geomedic型膝人工関節と同様,左右のthrust,脛骨部人工関節のsinking(特に骨皮質に対する脚の影響)などが起きてきたので,脛骨部を大幅に改良したYoshino type II膝人工関節を製作した.本人工関節の構造,手術手技,適応,臨床成績については,「吉野式膝人工関節,第一報」ですでに本誌に報告してある.
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