臨床経験
骨原発の悪性血管外皮腫の1例
北城 文男
1
,
森松 稔
1
,
中島 輝之
1
,
後藤 琢也
2
,
生田 久年
2
,
松本 秀則
3
Humio HOJYO
1
1久留米大学医学部第二病理学教室
2久留米大学医学部整形外科学教室
3久留米大学医学部第一外科学教室
pp.1209-1213
発行日 1977年12月25日
Published Date 1977/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905639
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緒言
悪性血管外皮腫1)は1942年StoutとMurray2)により血管肉腫の特殊型として記載された腫瘍で,現在まで多数報告されているが,骨原発のものは非常に稀で,本邦ではまだ報告例としては見い出し得ない.我々は,最近,12歳男子で約1ヵ月前に左腸骨周囲の有痛性腫瘤に気付き摘出をうけた悪性血管外皮腫で,左腸骨に原発したと考えられる症例を経験したので若干の考察を加えて報告する.
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