論述
胸椎部椎間板症および脊椎症とその手術的治療法
大谷 清
1
Kiyoshi OHTANI
1
1国立療養所村山病院整形外科
pp.556-565
発行日 1977年6月25日
Published Date 1977/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905536
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はじめに
胸椎部椎間板症および脊椎症は腰椎部,頸椎部のそれに比べて遙かに稀であり,日常臨床で本症患者に遭遇する機会は少い.そのためか本症に対する研究も腰椎,頸椎椎間板症および脊椎症に比べておくれている感がある.最近やつと学会や研究会で胸椎部ミエロパチーなる主題が取り上げられ,本症に対する研究もすすめられつつある.
胸椎部椎間板症および脊椎症はその臨床像が多種多様で,そのために診断に難渋することもしばしばある.ともあれ,本症の発生部位は脊髄部であるだけに取り返しのつかない脊髄麻痺を惹起することもあり,早期診断,早期治療の必要性が本症に対しても強調されなければならない.
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