臨床経験
脊髄造影時におけるMyodilの血管内流出について
玉置 哲也
1
,
辻 陽雄
1
,
渡部 恒夫
1
,
篠原 寛休
2
Tetssuya TAMAKI
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
2松戸市立病院整形外科
pp.505-510
発行日 1977年5月25日
Published Date 1977/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905528
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はじめに
最も繁用されている油性造影剤であるMyodil®を用いて脊髄造影を行つた際に,造影剤が脊髄腔より速やかに消失してしまうことが時に経験される,この流出機序については,Lin & Clarkeによつて推論が加えられているが,われわれも最近,重篤な肺合併症を示した1例を含む4例を経験したので報告し,あわせてその流出機転とともに臨床的問題点と対策などについて考察を加える.
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