臨床経験
二次性軟骨肉腫の1例
三井 宜夫
1
,
佐野 貞彦
1
,
三馬 正幸
1
,
中村 義弥
1
,
玉井 進
1
,
増原 建二
1
Yoshio MII
1
1奈良県立医科大学整形外科学教室
pp.277-281
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905496
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はじめに
軟骨肉腫は原発性悪性骨腫瘍の中で骨肉腫に次いで多いが,組織学的に分化した形態を示すものが多く,かつ臨床的にも比較的予後がよい点など骨肉腫とは異なつた性格を有している.また良性骨腫瘍から生じる二次性軟骨肉腫についてもよく知られており,大部分は軟骨性外骨腫および内軟骨腫からの悪性化である.しかし,内軟骨腫の悪性化例の中には二次性と断定しがたいものが多いともいわれてる.
最近,多発性内軟骨腫から生じた二次性軟骨肉腫の1症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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