論述
脊柱後側彎症手術の麻酔管理について—その肺機能の推移を中心として
内海 武彦
1
,
井上 駿一
1
,
山根 友二郎
1
,
藤塚 光慶
1
,
小林 健一
1
,
平賀 一陽
1
,
安東 昌夫
1
Takehiko UTSUMI
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
pp.152-161
発行日 1977年2月25日
Published Date 1977/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905476
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
脊柱後側轡症,特に胸椎側彎では,脊柱の変形のみならず胸廓の変形を常に伴い,それにもとづく二次的肺機能障害は治療にあたつて常に注意を払わなければならない問題である.
側彎症矯正のための手術の試みは昔から様々な方法がなされてきたが,1962年Harringtonによつて発表された手術術式は,ようやくわが国でも一般的に行われるようになり,また高度例に対してanterior wedge osteotomyが加えられ,さらに椎体列で直接矯正を加えるDwyer手術も症例に応じて行われるようになつてきた.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.