カラーシリーズ 人工関節の手術・2
Charnley-Müller型人工股関節
敷田 卓治
1
1国立大阪南病院整形外科
pp.100-103
発行日 1977年2月25日
Published Date 1977/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905470
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Müller術式は,Charnley術式と並んで,もはや全置換術式における2大古典術式と称してよいまでに,普及化するに至た.Charnley術式が,いかにも確実なステップ・バイ・ステップの術式であるのに反して,Müller術式には,個性的な熟練による完成度が要求されている.そのためその術式は一見,容易にみえて初心者にとっては,極めて難解である.しかし一旦,彼の術式に習熟すれば,全置換術はよどみない水の流れのごとく,全く円滑に実施することができる、1967年11月,Müller先生の全置換術をアシストしたさい,彼はすでに1,000例を越える全置換術経験者であった.以来8年9カ月を経て,ようやく300例を越えた全置換執刀経験者にすぎない筆者が,改めて彼の術式を紹介することに躊いを感ずるが,Müller先生の量を質でカバーしようとする筆者の意図を了とされたい.彼の術式の特徴を図のように12項目に分けて図説する.
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