臨床経験
関節強直をきたした左上肢脂肪腫症(lipomatosis)の1症例
三枝 憲成
1
,
赤坂 勁二郎
1
,
伊藤 恵康
1
,
竹田 毅
1
,
里見 和彦
1
,
内藤 信行
1
,
西田 一己
2
,
樋口 公明
3
Kenjo SAEGUSA
1
1国立栃木病院整形外科
2国立栃木病院病理
3埼玉中央病院外科
pp.67-72
発行日 1977年1月25日
Published Date 1977/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905464
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
脂肪腫は軟部良性腫瘍の中でも高頻度にみられるが,多発性で浸潤傾向を示すものは少なく,特に骨関節にまで浸潤がおよぶものは,文献上Oosthuizen(1947)の報告例をみるに過ぎない.今回,われわれは,50年の経過をへて左上肢の各関節に浸潤し,関節強直をもおこした多発性の脂肪腫症(lipomatosis)を経験したので報告する.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.