検査法
ソフテックスX線撮影によるリウマチ手の検診
井上 一
1
,
杉田 勝彦
2
Hajime INOUE
1
,
Katsuhiko SUGITA
2
1岡山大学医学部整形外科学教室
2岡山大学医学部放射線医学教室
pp.41-47
発行日 1977年1月25日
Published Date 1977/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905460
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はじめに
慢性関節リウマチ(以下RAと略す)のX線学的検査は,本疾患の診断ばかりでなく病期の進行を判定する上にも欠くことのできない検査法であることは衆知のとおりである.特にリウマチ手指における本症の発症頻度は90%を越しており,そのX線撮影は必須である.
もちろんこれまでにRAのX線検査法,評価基準に関する報告は数多いが,病初期における読影は撮影フイルムの鮮明度にかかつており,不満足なことが多い.特に軟部組織の変化あるいは前びらん状態といわれる初期病変は,これまでの一般的なX線検査では確かな読影がえられない.もちろん,軟部組織撮影には,ノンスクリーンフイルム法などいくつか工夫されてきたが,条件設定も難しく簡単にはいかない.
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