特集 腰部脊柱管狭窄の諸問題
Postoperative lumbar spinal canal stenosisについて
越前谷 達紀
1
,
金田 清志
1
,
大西 英夫
1
,
藤谷 正紀
1
,
大脇 康弘
1
Tatsuki ECHIZENYA
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
pp.729-732
発行日 1976年8月25日
Published Date 1976/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905387
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腰部脊柱管狭窄症の原因には種々のものがあり,その分類は必ずしも一致をみていない.
Schatzker & Pennal(1968)はこれを6つの病態に分類しているが,この中にiatrogenicという項目をあげている.他の原因による腰部脊柱管狭窄症については数多く報告されているが,iatrogenic stenosis,すなわち何らかの程度の椎弓切除術後,あるいは脊椎後方固定術後に年余の経過とともに腰部脊柱管狭窄症の症状を呈してくるpost-laminectomy stenosisやpost-fusion stenosisについての報告は非常に少い.これらはpostoperative lumbar canal stenosisと称されるべきものであろう.
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