臨床経験
偏側肥大症—患側下肢周経の減少を伴つた症例と,その分類上の位置づけ
水島 哲也
1
,
加藤 次男
1
,
西岡 淳一
1
,
内田 淳正
1
Tetsuya MIZUSHIMA
1
1大阪大学医学部整形外科学教室
pp.670-675
発行日 1976年7月25日
Published Date 1976/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905379
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先天性偏側肥大症の四肢における特徴は,健側にくらべて単に長軸方向の過成長のみでなく,四肢周径の増大が認められることであり,この周径の左右差は,年齢とともに増加する傾向にあることが知られている.
ところが最近われわれは,脚長差が著しく,この点では偏側肥大症に合致するが,逆に長い側の下肢周径の少ない21歳と6歳の女子の症例に遭遇し,その診断に苦慮した.
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