臨床経験
骨原発性平滑筋肉腫
水島 哲也
1
,
加藤 次男
1
,
西岡 淳一
1
,
田中 和彦
2
Tetsuya MIZUSHIMA
1
1大阪大学医学部整形外科学教室
2大阪府立成人病センター電顕
pp.503-513
発行日 1975年6月25日
Published Date 1975/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905196
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はじめに
従来から筋原性の腫瘍が骨に原発するものであるか否かについては議論のあるところであるが,Lichtenstein(1972)は彼の著書のBone Tumorsの4版において,骨原発の平滑筋肉腫の存在を認め,信頼しうる報告としてEvans & Sanerkin(1965)の論文をあげている.
骨原発性平滑筋肉腫は極めて稀なものであつて,世界で数例を数えるのみであり,本邦においてはまだ報告例が認められない.
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