論述
大腿骨頭壊死について—X線像と組織像の比較を中心として
荻野 幹夫
1
,
古谷 誠
1
,
浅井 春雄
1
,
蜂須賀 彬夫
1
,
村瀬 孝雄
1
,
笹 哲彰
1
Mikio OGINO
1
1国立病院医療センター整形外科
pp.602-613
発行日 1976年7月25日
Published Date 1976/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905370
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要約
①本文においては,4例の大腿骨頭壊死の切除標本の連続全割標本と,X線像を比較し,②1例の大腿頸部骨折後の偽関節例の骨頭についても同様の処置をし,③これらの所見より大腿骨頭壊死ではX線像より正確な壊死巣の場所と範囲を知ることは困難であることを示し,④壊死組織像について骨梁壊死と骨髄壊死の必ずしも一致しないことを示し,⑤文献的考察を加えて大腿骨頭壊死の臨床病理的発症機序について考え方を示した.
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