視座
関節液研究断章
猪狩 忠
1
1岩手医科大学整形外科
pp.379
発行日 1976年5月25日
Published Date 1976/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905342
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関節に病変がおこると,chemical mediatorとして作用するbiological amine,すなわちhistamine,serotoninといつた物質が関節液中にもみられるようになる,これらの物質は関節腔では一体何に由来するのであろうか.
Histamineは皮膚,小腸・肺のように外界に接する組織に高濃度に含まれ,また肥胖細胞が産生することも知られている.このhistamine含有量は血漿のそれよりも関節液の方が,変形性関節症,慢性関節リウマチでそれぞれ高値を示している(半田).
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