臨床経験
Werner症候群の姉弟例
呂 明哲
1
,
田中 秀
1
Meitetsu RO
1
,
Shigeru TANAKA
1
1都立府中病院整形外科
pp.364-366
発行日 1976年4月25日
Published Date 1976/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905339
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Werner症候群は皮膚の萎縮性変化と局所の角質化,思春期以降の発育停止,特異な身体的特徴,若年性両側性白内障をはじめとする早期老化現象,その他,諸内分泌機能異常および同胞罹患傾向などの諸症状をそなえる比較的稀な疾患である.われわれは,姉弟に発症した本症候群で,重篤な四肢潰瘍をもつた姉に対しては植皮術ならびに両下腿切断術を,弟に対しては化学療法を施行した症例を経験したので,これを報告するとともに,若干の考察を加えた.
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